1. 3分で開始する
「決済が通るたびに適格請求書が自動で出る」状態を、3ステップで作ります。コードは0行です。
保存すると、あなた専用の受信URL(https://api.wavis.xyz/v1/ingest/…)が表示されます。
ここだけは Stripe を設定した人(管理者・開発者)にお願いします。URLとイベント名を渡すだけ。→ 貼り方を見る
2. だれが何をする?
役割を分けると迷いません。エンジニアがいなくても、最初の配線だけ依頼すれば運用できます。
🧑💼 経理・バックオフィスの方
ダッシュボードで、発行者情報・自社ブランド・取引先を設定。発行済みの確認、電帳法の検索・zip保存、会計ソフトへの仕訳CSV書き出しまで、すべて画面で完結します。
🧑💻 管理者・開発者の方
最初に一度だけ、経理から受け取った受信URLを Stripe の Webhook に貼ります(5分)。以降の運用に開発作業は不要です。細かく制御したい場合は API も叩けます。
🧑⚖️ 税理士・会計事務所の方
顧問先のStripe帳簿だけ、事務所コックピットで横断監査。全顧客の月次突合をワンクリックで締め、封緘した網羅性監査証明書まで。freee/MF/弥生はそのまま——「足すだけ」です。
charge.succeeded / invoice.paid / charge.refunded です」——この一文と URL を管理者に渡せば配線は完了します。この依頼文をそのまま見る2.5 用語と制度のしくみ(はじめての方へ)
Wavis が自動化する制度と用語を、ひとことずつ。すでにご存じの方は読み飛ばして構いません。
インボイス制度(2023年10月開始)で、買い手が仕入税額控除を受けるために必要な請求書・領収書。登録番号・税率ごとの対価と消費税額・適用税率の記載が必須です。Wavis は決済のたびにこれを自動で発行します。
適格請求書発行事業者に税務署が付与する番号(T+法人番号13桁等)。Wavis は形式とチェックディジット(誤り検出)に加え、国税庁の公表データで失効も監視します。
飲食料品・定期購読新聞などは8%(軽減)、その他は10%(標準)。Wavis は税率ごとに区分し、税率ごとに1回だけ端数処理します(制度の要件どおり)。
原稿料・デザイン料・講演料などを個人へ支払う際、支払者が所得税(10.21%/100万円超の部分は20.42%)を天引きして納める制度。Stripe は計算しません。Wavis は支払額から自動計算します。
1年間に誰へいくら源泉徴収したかを税務署へ報告する書類(提出期限=翌年1月31日)。Wavis は Stripe の payout から年間集計し、e-Tax 用CSV(資料コード309)まで出力します。
電子で授受した取引書類を電子のまま保存する義務。取引年月日・金額・取引先で検索できる状態が求められます。Wavis は索引付きで保存し、月次 zip で書き出せます。
「どの入金がどの請求書の支払か」を突き合わせる作業。Stripe の入金は複数決済の純額(売上−手数料)束ねで名義も合わず手作業になりがち。Wavis は決済ID単位で確定一致させ、仕訳まで自動で起こします。
返金・値引きをしたときに発行する「マイナスの適格請求書」。Wavis は charge.refunded を受けて自動発行し、会計仕訳も逆仕訳で相殺します。
税抜経理で、売上と分けて計上する「預かった消費税」。会計連携の経理方式を「税抜」にすると、Wavis が売上高と仮受消費税等に分けた仕訳を作ります。
カード保有者が決済に異議を申し立て、売上が引き戻されること。Wavis は charge.dispute.* を検知して通知し、敗訴確定時のみ取消を自動発行=帳簿と現実のズレを防ぎます。
Stripe が「決済が起きた」等のイベントを送ってくる仕組み。その送り先が Wavis の受信URL。一度貼れば、以降は決済のたびに自動で発行が走ります。→ つなぎ方
Stripe の権限を絞ったAPIキー。Wavis の「Webhook自動作成」や入金の自動消込に使います。秘密キー(sk_)は預けません=最小権限で安全。
3. 自動発行を設定する
ダッシュボード →「自動発行」での操作です。保存すると受信URLが表示されます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 発行者名 / 登録番号 | 請求書に印字される発行者。登録番号は T + 13桁(適格請求書の必須項目)。 |
| 発行する書類 | 「自動」推奨。都度決済→領収書、請求イベント→適格請求書を自動選択。領収書/適格請求書に固定も可。 |
| 発行タイミング | 「都度発行」(決済ごとに1通)か「月末締め」(取引先ごとに月1通へ集約・掛売り向け)。→ 月末締め |
| 請求書番号 | 接頭辞(例 INV-)と採番リセット(年/月/通し)。欠番・重複なく自動採番。 |
| 配送 | 「買い手へ自動メール」ON=買い手へPDFを自動送付(あなたをBcc)。OFF=Wavisに保存のみ。どちらでも常に保存されます。 |
4. Webhook をつなぐ(自動作成なら1クリック)
ここが唯一の「つなぐ」作業です。おすすめは自動作成(約10秒)。手動でも一度きり・約5分です。
① Stripe ダッシュボード → 開発者 → APIキー → 制限付きキーを作成(権限:Webhook Endpoints「書き込み」+ Balance transactions / Payouts / Charges「読取」。秘密キー sk_ は不要)。
② Wavis ダッシュボード →「自動発行」→「接続を仕上げる」に rk_ を保存し、「Webhookを自動作成」を押す。
→ 受信URL+推奨イベント全部入り(決済・返金・チャージバック・入金/入金失敗)の Webhook が作成され、署名検証も同時に有効化されます。URLの貼り付けも whsec_ のコピペも不要です。
手動で設定する場合:Stripe の画面はこのようになります(受信URLを貼り、下のイベントにチェック)。
Stripe ダッシュボード右上の「開発者」メニュー、または左メニューから「Webhook」を開きます。
「エンドポイント URL」に、Wavis に表示された受信URLをそのまま貼り付けます。
「イベントを選択」で次を追加します:
charge.succeeded | 決済成立 → 領収書/適格請求書を発行 |
invoice.paid / invoice.payment_succeeded | 請求書払い・サブスク → 適格請求書を発行 |
charge.refunded | 返金 → 適格返還請求書(マイナス)を自動発行 |
charge.dispute.* | チャージバック → 台帳にマーク+通知、敗訴確定なら取消を自動発行(推奨) |
payout.paid / payout.failed | 入金 → 自動消込+手数料仕訳、失敗 → 消込の自動巻き戻し(推奨・要 読取キー) |
whsec_…)を Wavis に登録するエンドポイントを追加すると、Stripe がそのエンドポイントの署名シークレット(whsec_ で始まる値)を表示します。これをダッシュボードの「設定 → 接続」の署名シークレット欄に貼って保存します(API の場合は POST /v1/account/profile の webhook_secret に設定)。この登録をしないと、本番は署名検証が必須のため受信イベントがすべて拒否されます(自動発行が動きません)。※前述の「1クリック自動作成」を使うと、この whsec_ の登録まで自動で済みます。
Stripe のテストモードで 4242 4242 4242 4242 を決済すると、1通発行されます。ダッシュボードの「請求書」に出れば成功です。
「Stripe の 開発者 → Webhook で新しいエンドポイントを追加してください。URL は
(Wavisに表示された受信URL)。送信イベントは charge.succeeded / invoice.paid / invoice.payment_succeeded / charge.refunded、できれば charge.dispute.*(チャージバック)と payout.paid / payout.failed(入金・入金失敗)もお願いします。」5. 自社ブランド(ロゴ・角印・色)
ダッシュボード →「自社ブランド」。編集すると右の見本(実際の発行PDFと同じ描画)がその場で更新されます。
- ブランド色:見出し・表ヘッダ・合計欄・罫線の色。プリセットから選ぶか HEX を入力。
- ロゴ:PNG / JPG / SVG・1MB以内。請求書の左上に表示。
- 角印:社名から自動生成、または画像をアップロード。印刷→押印→スキャンの手間がゼロに。
6. 取引先マスタ
ダッシュボード →「取引先」。宛名・登録番号・敬称・締め日・既定税率を登録しておくと、自動発行で正式名称と敬称が自動で当たり、表記ゆれが消えます。
- メール(紐付けキー):決済の買い手メールと一致した取引先の情報が、自動発行に反映されます。
- 敬称:御中/様/なし。買い手区分に合わせて宛名を整えます。
- 締め日・既定税率:月末締めやこの取引先への発行で使われます。
7. 発行済みの確認・PDFダウンロード
ダッシュボード →「請求書」。決済のたびに、ここへ自動で並びます。
- 各行で番号・発行日・宛先・税込金額・配送状態(送付済/保存)を確認できます。
- 「PDFを開く」で実物をダウンロード。すべての発行は常に Wavis に保存されています。
- API で取得するなら
GET /v1/invoices/stored→ 開発者向け。
8. 月末締めでまとめて発行
掛売り(BtoB)向け。決済を月内に蓄積し、取引先ごとに月1通の適格請求書へ集約します。
「自動発行」の発行タイミングを月末締めに設定して保存します。
決済が「請求書」タブの「月末締め」に未請求として貯まります(取引先・対象月ごと)。
取引先ごとに1通へ集約して発行。締め日は取引先マスタの設定に従います。
9. 帳簿・検索(電子帳簿保存法)
ダッシュボード →「帳簿・検索」。電帳法が求める取引年月日・金額・取引先での検索と、月次まとめの保存に対応します。
- 検索:取引日 from/to、税込金額の下限/上限、取引先(部分一致)で絞り込み。
- 月次 zip ダウンロード:対象月を選んで書き出すと、PDF一式+
index.csv(取引日・金額・取引先の索引)が入った zip が得られます。年度末の提出・保存にそのまま使えます。
10. 会計連携(仕訳CSV)
ダッシュボード →「レポート・会計」。発行台帳を複式簿記の仕訳に変換し、会計ソフトへ手入力ゼロで取り込みます。
仕訳の作られ方
- 借方=売掛金、貸方=売上高(税抜方式では仮受消費税等を分離)。
- 返金(適格返還請求書)は逆仕訳で相殺します。
- 税区分は課税売上 10% / 8%(軽減)。勘定科目・税区分は取込後に各社の科目マスタへ読み替え可。
形式を選んでダウンロード
| 形式 | 取り込み先・特徴 |
|---|---|
| 汎用CSV | UTF-8(BOM付き)。Excel・表計算での確認や、汎用取込に。 |
| 弥生会計 | 仕訳日記帳の取込形式(Shift_JIS)。弥生のほか、マネーフォワード・freee も弥生形式で取込可。 |
| マネーフォワード | クラウド会計「仕訳帳」インポート形式(Shift_JIS・ヘッダ付き)。「会計帳簿」→「仕訳帳」→インポートで取込。 |
| freee会計 | 仕訳の振替形式(UTF-8)。freee の「仕訳のインポート」で、取込時に各列を割り当てて読み込みます。 |
経理方式は「税込」(既定・保存値そのまま)/「税抜」(売上と仮受消費税を分離)を選べます。対象月は売上レポートの月指定に従います(未指定は全期間)。
11. freee へ直接送る(CSV取込なし)
freee会計と接続すると、発行した仕訳をCSVのダウンロード・取込なしで freee に直接登録できます。「決済 → 請求書 → 台帳 → 仕訳」の最後のひと手間が消えます。ダッシュボードの「売上・会計連携」から操作します。
連携の方法(接続する)
「会計連携(仕訳CSV)」の下にある freee へ直接送る の「freee と接続」を押します。freee のログイン・同意画面が開きます。
freee 側で連携を許可すると、Wavis に戻ります。接続には freee アカウントと、対象事業所で仕訳を登録できる権限(「全権管理」相当)が必要です。
戻ると「事業所『○○』と接続中」と表示されます。接続時に、freee の勘定科目・税区分のマスタを自動で読み取り、Wavis の科目(売掛金・売上高・仮受消費税等)と対応付けます。
基本的な操作(仕訳を送る)
上の「売上レポート」で対象月を指定します(未指定は全期間)。経理方式(税込/税抜)も選べます。
その期間の仕訳が freee の手動仕訳として登録されます。登録した件数・スキップ件数・失敗件数が表示されます。
一度送った仕訳は記録され、同じ期間をもう一度送っても重複を検知して自動でスキップします。失敗した仕訳だけ、原因解消後に送り直せます。
一度に送れるのは 200 件までです(1件ずつ freee へ登録するため)。多い場合は対象月を指定して月ごとに送ってください。多くの中小企業は月内に収まります。
連携の解除(接続を解除する)
- 「接続を解除」を押すと、保存したトークン・科目マッピング・投入済みの記録を削除します。以降の自動投入は行われません。
- 解除後に再接続すれば、最初からやり直せます(投入済み記録もリセットされます)。
- freee 側でも、設定 → アプリ連携から Wavis の連携を解除できます。
11.5 freee/MF と併用する(どの仕訳をどちらが持つか)
freee/MF の Stripe ネイティブ連携をすでに使っている方向けの、二重計上を防ぐ運用ガイドです。Wavis は会計ソフトを置き換えません——持ち分を最初に決めるのが唯一のルールです。
| 仕訳の種類 | 推奨の持ち主 | 理由 |
|---|---|---|
| 売上仕訳(決済ごと) | どちらか片方だけ(推奨:Wavis に寄せる/freee 連携を使い続けるなら Wavis の売上投入を使わない) | 両方が投入すると二重計上。Wavis の投入は ref で冪等(自分の分は二重にならない)が、freee ネイティブ連携が作る仕訳との重複は検知できないため、持ち主は1つに。 |
| 入金仕訳・手数料(payout) | Wavis(Pro)または freee 連携のどちらか片方 | 同上。Wavis は決済IDで確定一致=「1明細1取引」の制約がない。 |
| カバレッジ仕訳(チャージバック損・為替差・返金失敗・調整) | Wavis(Pro・自動起票)または手動 | freee/MF のルール取込はこの区分を作らない(Wavis の存在理由)。重複リスクが構造的に無い。 |
| 源泉の預り金・支払調書 | Wavis | freee/MF の Stripe 連携は源泉を扱わない。 |
| 経費・給与・非Stripe入金 | freee/MF | Wavis のスコープ外(意図的)。 |
- 迷ったらこの構成:freee のStripe口座連携(自動取込)を停止し、売上・入金・手数料・カバレッジ・源泉を Wavis の統合投入に一本化 → freee は経費・給与・申告に専念。
- freee 連携を残す構成:Wavis は「発行(交付)・検知(月次残高突合)・源泉・電帳法保存」だけを使い、Wavis からの売上/入金投入はオフのまま運用(検知が freee 側の取込漏れを毎月見張る役になります)。
- どちらの構成でも、月次残高突合(検知)が最後の砦:Stripe残高の変動と帳簿の変動がズレたら毎月メールで気づけます。
12. 入金消込(銀行明細 × 売掛)
月初の「どの入金がどの請求書?」を消します。ネットバンキングの入金明細を貼り付けると、未消込の請求書(月末締めなどの請求書タイプ)と自動で突き合わせます。ダッシュボードの「入金消込」から操作します。
使い方
ネットバンキングからコピーした明細(日付, 金額, 振込名義 のCSV・タブ区切り)をそのまま貼り付けます。ヘッダー行や出金行は自動で読み飛ばします。
振込名義のカナ・「カ)」などの法人格略語・振込手数料の差し引き(既定で880円まで)・同一取引先の合算振込(1入金=複数請求書)を吸収して突き合わせ、「一致/要確認/不一致」に分けて表示します。
一致した請求書が消込済みになり、売掛の一覧から消えます。このとき振込名義を取引先マスタが記憶するので、次回からはその取引先のカナ名義(例 カ)ヤマダショウジ)でも自動で一致します。
Stripe入金の消込(手数料の仕訳まで自動)
Stripe の銀行入金は複数決済の純額(売上−手数料)束ねで、振込名義は「ストライプジヤパン(カ」——名義でも金額でも売掛と突き合いません。Wavis は入金(payout)の内訳を決済ID単位で取得し、発行済みの請求書と確定一致で消し込み、入金仕訳(借方 普通預金+支払手数料/貸方 売掛金)まで自動で起こします。
Stripe ダッシュボード → 開発者 → APIキー → 制限付きキーで、Balance transactions / Payouts / Charges の読取のみを許可したキー(rk_…)を発行し、/v1/account/profile の stripe_read_key に設定します。受信URLのWebhookイベントに payout.paid を追加すると、以降は入金のたびに消込と仕訳が自動で走ります。
Stripe ダッシュボードの「入金」→ 対象の入金 → 明細CSVをエクスポートし、POST /v1/reconcile/stripe に csv として渡します(commit:true で消込確定)。
push_freee:true を付けると、入金仕訳を freee の手動仕訳へそのまま登録します(二重投入を検知して防ぎます)。発行時の売上仕訳(§10〜11)と合わせると、Stripe 決済の売上は手で仕訳を切る場面を大きく減らせます。手数料の税区分は「対象外」が既定で、「入金消込」タブから非課税仕入/課税仕入10%へ変更できます(どれが適切かは税理士にご確認ください)。
チャージバック・入金失敗(自動で帳簿を守る)
Webhook に charge.dispute.* と payout.failed を追加(自動作成なら設定済み)すると:異議申立の発生を台帳にマークしてメールで通知し、敗訴が確定したときだけ取消の適格返還請求書を自動発行(保存のみ・相手には送りません)。入金失敗はその入金で消し込んだ売掛を自動で未消込へ巻き戻し、取消の逆仕訳まで組み立てます——「消込済みなのに現金が無い」状態を防ぎやすくします。
Stripe手数料の証憑(仕入税額控除の適格請求書)
Stripe ダッシュボード → 設定 → 書類 から、その月の手数料インボイス(PDF)をダウンロードします(StripeはAPI提供していないため、ここだけ月1回の手作業です)。
対象月・記載の手数料合計を入れてアップロードすると、電帳法の検索キー(日付・金額・取引先)付きで保存され、帳簿の手数料合計と自動で突合します。差があれば原因(期ズレ・返金・dispute手数料)込みで表示します。
received/ として同梱されます=発行控えと受領証憑がひとつのzipで揃います。月次パッケージ(この zip で月の経理が終わり)
「レポート・会計」タブの月次パッケージは、仕訳CSV・入金/手数料一覧・未入金(エイジング)・手数料証憑の突合・サマリを1つのzipにまとめます。消費税集計CSV(課税売上10%/8%・返還・純額・手数料)と未着のStripe入金(期ズレ)の一覧も同じ場所から出せます(申告書そのものは作りません——申告は税理士または本人の判断で)。
12.5 Stripe特化レポート(決済ネイティブの費目分解)
freee/MF/弥生は一般に確定した決済の純額を取り込む設計のため、Stripeの費目データ(手数料の種類・通貨換算・Connect・チャージバック・サブスクの役務期間)の分解は標準では範囲外になりがちです(2026年6月時点の各社公開仕様に基づく当社調べ)。Wavisは突合で控えた balance_transaction からこれらを取り出し、税区分のたたき台を出します(最終判断は税理士へ)。各タブで対象月を選び、必要なら仕訳CSVを会計ソフトへ。
| 手数料税区分 | 決済/Radar/Billing/Stripe Tax/Terminal/Connect の費目別に分解。国内=課税仕入10%(控除見込)、国外=リバースチャージの推定。 |
| 為替差損益 | 通貨換算の差益/差損を取り出し、settlement通貨別のエクスポージャーを表示。調整仕訳のたたき台。 |
| Connect | application_fee(手数料収入)と連結アカウントへの送金(預り金)。媒介者交付特例の代理交付は「発行プロフィール」の委託者設定で自動化。 |
| チャージバック手数料 | 異議申立手数料を別建て(売上の取消は適格返還請求書が元税率を継承して別途計上)。 |
| 収益認識 | 年払い等で役務が複数月にまたがる分を前受金へ繰り延べ、各月へ日割按分。売上⇄前受金の調整仕訳。 |
| 来歴トレース | 決済(ch_)→請求書→残高変動→入金(po_)→仕訳を1円単位で遡る家系図。封緘証憑とあわせて監査に。 |
12.6 Wavis の役割の終わり(どこから税理士の判断か)
Wavisが自動で担うのは事実の集約と仕訳のたたき台までです。次は仕組み上断定せず、最終判断は事業者・税理士に委ねます——出力はβ・参考値で、提出・申告の前に公式手段での検証を前提とします。
- 手数料・dispute の控除=「本則課税・適格請求書の保存が前提の見込み」。簡易課税・2割特例は実額控除がないため控除0で計上します。インボイス(StripeはダッシュボードからDL)の保存は利用者側の対応です。「発行プロフィール」で課税方式を設定すると、見込みが正しく切り替わります。
- リバースチャージ=課税売上割合95%以上・簡易課税は当分の間「なかったものとみなす」経過措置で申告不要。該当判定は税理士へ。
- 収益認識=日数按分は合理的な一例です。「収益認識に関する会計基準」は中小企業には強制適用されません。計上月は請求作成日と仮定します。
- 媒介者交付特例=3要件(双方が適格・事前通知・写しの交付保存)を確認したチェックを入れたときだけ代理交付します。委託者の登録番号は国税庁「適格請求書発行事業者公表システム」でご確認ください。
- 申告書の作成・税務代理は行いません(集計・様式データの生成まで)。月次・年次の判断は税理士または本人が行います。
12.8 税理士・会計事務所:事務所コックピット
freee・マネーフォワード・弥生はそのままで結構です。Stripeを使う顧問先の帳簿だけ、網羅性監査の層を足します——全顧客のStripe残高の抜け漏れを1画面でトリアージし、月次突合をワンクリックで一括、封緘した網羅性監査証明書(事業者自身の自己点検)まで。決済ネイティブでないと取りにくいStripeの「1円のズレ」を、事務所の作業として抑えます。
3ステップで始める
事務所コックピットを開き、登録メールに届くログインリンク(または事務所キー)で入ります。事務所アカウントの開設は hello@wavis.xyz へ(初期は担当が1営業日以内に発行します)。
招待=既にWavisを使う顧客(登録メール一致)へリンク依頼。顧客が「事務所アクセス」で承認すると有効になります。新規発行=顧客アカウントをこちらで作成しリンク(顧客は後で登録メールでログインして引き継ぎ=claim)。権限は監査(突合・投入まで)か閲覧のみを選べます。
対象月を選び、ボタン1つで承認済み顧客の月次突合をまとめて実行=Stripe残高と帳簿の差を洗い出し、各社の網羅性監査証明書を封緘発行します。要対応(記帳漏れ・未計上)は自動でワークリストへ。
顧客の発行 / 招待(本人の承認で開始)
「+ 新規顧客を発行」または「+ 既存顧客を招待」から。顧客の平文キーは事務所へは返さず、顧客本人の承認を経て有効化されます(同意なくアクセスしない設計)。未承認・未接続の顧客は一覧で可視化され、オンボーディングの停滞点を追えます。
要対応ワークリスト(1円のズレを潰す)
突合で見つかった未計上の資金移動(チャージバック損/勝・為替差・返金失敗・調整など)と売上の記帳漏れ(決済はあるのに請求書なし)を顧客ごとに開けます。記帳漏れは来歴トレース(家系図)で決済→入金→仕訳まで1円単位で辿れ、その場で顧客へ差し戻し依頼を送れます。判断が割れるものは自動投入せず「要確認」で人に回します。
申告準備(消費税・源泉を顧客横断で)
全顧客の課税売上(10%/8%)と消費税・源泉徴収(当月・未納)を1表に集約し、CSVで書き出せます(申告書ではなく、課税取引金額計算表への転記用)。手数料の税区分・為替差損益・収益認識(前受金)・Connect・チャージバック手数料も顧客ごとに横断確認できます。
守秘と透明性(顧客側の承認・アクセス記録)
顧客は自分のダッシュボードの「事務所アクセス」でリンクを承認/取消でき、誰がいつ何をしたかの記録が残ります。事務所の操作(突合・証明書発行・閲覧)はすべて監査来歴に記録され、顧客が確認できます=預かりデータの守秘と監査の透明性を両立します。
料金
事務所コックピットは完全無料です。税理士は顧問先のStripe経理を巻き取るWavisの推薦チャネル——事務所には一切課金しません。収益は顧問先自身のプラン(Standard/Pro)から。事務所が連れてきた顧問先は90日間 無料で試せ、その後も使い続けたい顧問先が各自で契約します。導入も解約も顧客単位・縛りなし。大手の事務所プログラムと競合せず「足すだけ」=小さく始められます。
13. 30日トライアルと Founding 特典
どなたでも、メールアドレスだけで今すぐ始められます:登録フォーム→確認メールのリンク→その場でAPIキー発行。発行から30日間は全機能(自動化スイート・入金消込を含む)を無料で試せます(カード登録不要・トライアル中は月500件まで)。そのうえで、先着の創業メンバー向けに:
- Founding メンバー(先着10社):Pro を Founding 価格 月額 ¥4,900(税込)——解約まで据え置きで適用します。トライアル中いつでも申し込めます。
- 創業メンバー特典:ロードマップ優先・新API先行アクセス・優先サポート。
- トライアルが終わると自動的に現在のプランのゲートへ戻ります(発行済みの控え・台帳・エクスポートはそのまま使えます。勝手に課金されることはありません)。
- すでに早期アクセスにご登録済みの方には、従前のご案内どおりの特典をそのまま履行します。
14. 開発者向け:APIを直接叩く
対話的リファレンスは /docs(Swagger)・/redoc。全エンドポイントが用途別グループ・リクエスト/レスポンス例・エラーコード付きで並びます。
API の基礎
認証:/health 以外の全エンドポイントは Authorization: Bearer <APIキー> を要求します。キーはダッシュボードで発行・再発行(DBにはハッシュのみ保存)。制限付きキー rk_… は Webhook 自動作成・入金消込の読取専用に使い、秘密キー sk_… は預けません。
エラー:標準的な HTTP ステータスを返し、本文は {"detail":"理由"} です。
| コード | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
400 | リクエスト不正 | パラメータを確認 |
401 | APIキーが無効・失効 | キーを確認/再ログイン |
402 | 無料枠・月次上限に到達 | プランをアップグレード |
409 | 競合(冪等キーの重複・二重作成) | 既存リソースを確認 |
410 | 期限切れ(鍵の一時表示URL 等) | メール復旧へ |
413 | 本文が大きすぎる(上限 10MB) | 分割して送信 |
422 | バリデーション失敗 | 項目の型・必須・桁を確認 |
429 | レート制限 | 時間をおいて再試行 |
503 | 外部サービス(Stripe/freee)一時失敗 | 時間をおいて再試行 |
冪等性:自動発行(/v1/ingest/{token})と課金 Webhook は冪等です。同じ決済イベントを複数回受信しても二重発行・二重課金しません(決済ID・イベントIDで重複排除)。レート制限:超過時は 429。バージョン:パスにメジャーを含み(/v1)、互換を壊す変更は新メジャーで提供します。
コードから1通生成する
決済オブジェクトをその場で渡して1通だけ生成します。$WAVIS_KEY はあなたのAPIキー。
# 決済オブジェクト(Stripe/PAY.JP/Square/任意JSON)から1通生成 curl https://api.wavis.xyz/v1/invoices/from_payment \ -H "Authorization: Bearer $WAVIS_KEY" \ -H "Content-Type: application/json" \ -d '{"issuer":"あなたの会社","registration_number":"T1234567890123", "provider":"stripe","payment_object":{"amount":11000,"currency":"jpy"}}' \ -o receipt.pdf
# 決済オブジェクトから1通生成(requests)
import requests, os
r = requests.post(
"https://api.wavis.xyz/v1/invoices/from_payment",
headers={"Authorization": f"Bearer {os.environ['WAVIS_KEY']}"},
json={
"issuer": "あなたの会社",
"registration_number": "T1234567890123",
"provider": "stripe",
"payment_object": {"amount": 11000, "currency": "jpy"},
},
)
open("receipt.pdf", "wb").write(r.content)// 決済オブジェクトから1通生成(Node 18+ / fetch)
import { writeFile } from "node:fs/promises";
const r = await fetch("https://api.wavis.xyz/v1/invoices/from_payment", {
method: "POST",
headers: {
"Authorization": `Bearer ${process.env.WAVIS_KEY}`,
"Content-Type": "application/json",
},
body: JSON.stringify({
issuer: "あなたの会社",
registration_number: "T1234567890123",
provider: "stripe",
payment_object: { amount: 11000, currency: "jpy" },
}),
});
await writeFile("receipt.pdf", Buffer.from(await r.arrayBuffer()));任意項目から組み立てるなら POST /v1/invoices(明細・税率・源泉徴収を指定)。専用SDKは不要——/openapi.json から好みの言語のクライアントを自動生成できます。対話実行は APIリファレンス(/docs)。
主なエンドポイント
| メソッド / パス | 役割 |
|---|---|
POST /v1/account/profile | 発行者プロフィール設定 → 受信URL取得 |
POST /v1/ingest/{token} | 決済イベント受信 → 自動発行(Stripeが叩く) |
GET /v1/invoices/stored | 自動発行した請求書の一覧 |
GET /v1/invoices/search /export | 電帳法:検索/月次 index.csv 付き zip |
GET /v1/reports/sales /journal | 売上レポート/会計仕訳CSV(汎用・弥生・MF・freee) |
GET /v1/me | プラン・当月使用量・見込み額・特典の有効期限 |
Webhook イベント・カタログ
POST /v1/ingest/{token} が受け取る Stripe イベントと、Wavis の挙動。すべて冪等(再送で二重処理しません)。「Webhook自動作成」を使うと全イベント+署名検証が一度に有効化されます。
| イベント | 発生条件 | Wavis の挙動 |
|---|---|---|
charge.succeeded | 都度決済が成立 | 領収書/適格請求書を発行・保存(設定により買い手へ自動送付) |
invoice.paidinvoice.payment_succeeded | 請求書払い・サブスクの支払 | 適格請求書を発行・保存 |
charge.refundedrefund.* | 返金 | 適格返還請求書(マイナス)を自動発行、仕訳は逆仕訳で相殺 |
charge.dispute.* | チャージバック(異議申立) | 台帳にマーク+メール通知。敗訴確定時のみ取消の適格返還請求書を自動発行(保存のみ) |
payout.paid | 銀行への入金が確定 | 決済ID単位で売掛を確定消込し、入金仕訳(預金+手数料/売掛金)を自動生成(要 読取キー) |
payout.failed | 入金が失敗 | 消し込んだ売掛を未消込へ自動で巻き戻し、逆仕訳を再構成 |
whsec_…)で検証され、正規の Stripe からの送信以外は処理しません(リプレイ防止のタイムスタンプ許容窓つき)。「Webhook自動作成」を使うと whsec_ は作成時に自動保存されます。署名検証なしの受信は台帳に「未検証」と印を付け、freee 直投入から既定で除外します(帳簿汚染の遮断)。レスポンス形式
- 発行系(
/v1/invoices*・/v1/preview):?format=pdf(既定・application/pdf)/?format=html。 - 一覧・レポート・消込:
application/json。 - エクスポート(電帳法 zip・仕訳CSV・支払調書CSV):
application/zip・text/csv(Content-Disposition: attachment)。
15. トラブルシュート・FAQ
困ったときは、まず下の「症状別」から探してください。多くはここで解決します。
うまくいかないとき(症状別)
Q.テストで決済したのに、請求書が出ない
charge.succeeded を含めたか。④Stripe のテスト/本番モードが一致しているか(テストカードはテストモードのWebhookに届きます)。Stripe ダッシュボードの「開発者 → Webhook → 該当エンドポイント」で、配信が成功(2xx)になっているかも確認できます。Q.Webhook が「失敗」「タイムアウト」と表示される
Q.PDF の日本語が □(豆腐)や文字化けになる
Q.書面の合計が、実際の支払額と 1 円ずれる気がする
Q.登録番号が「無効」「確認が必要」と出る
T+13桁の桁数と、チェックディジット(番号自体の整合)を確認しています。個人事業主の番号などはチェックディジットの規則上「形式OK・要照合」と出ることがあり、これは異常ではありません。国税庁の公表データに無い/失効している場合も警告します。番号に誤りがないかご確認ください。Q.freee への投入が失敗する
Q.入金消込が「要確認」ばかりになる
Q.Stripe の入金(payout)が消し込めない
/v1/reconcile/stripe に渡してください。決済ID単位で確定一致し、手数料の仕訳まで自動で起こします。Q.源泉徴収が引かれない/計算されない
Q.確認メール/ログインリンクが届かない
a+1@gmail と a.1@gmail のような別名は同一受信箱として扱われます(多重登録の防止)。それでも届かない場合はご連絡ください。Q.APIキーをなくした/別の端末でログインしたい
Q.受信URLを他人に見られたかもしれない
よくある質問
Q.エンジニアがいなくても使えますか?
Q.無料でどこまで使えますか?トライアルは?
Q.会計ソフトは何に対応していますか?
Q.解約したら、発行した控えはどうなりますか?
Q.Stripe 以外(PAY.JP / Square)でも使えますか?
/v1/invoices/from_payment)は決済オブジェクトを直接渡せるため、PAY.JP・Square・任意のJSONからも1通生成できます。Q.秘密キー(sk_)を Wavis に預けるのですか?
Q.そのまま税務署へ提出して大丈夫ですか?
16. 更新履歴
主な変更点。API バージョンは v1(パスに含む)。後方互換を壊す変更は新メジャーで提供し、既存の /v1 は維持します。破壊的変更は事前に告知します。
| 日付 | 変更 |
|---|---|
| 2026-07 | β 一般公開:決済のたびに適格請求書/領収書を自動発行し、仕訳・入金消込・源泉徴収・全資金移動カバレッジ・月次締めまで自動化。freee/MF 直投入、税理士事務所コックピット、月次網羅性監査(封緘証明)。 |
| 2026-06-19 | ドキュメント刷新:API リファレンスを用途別グループ化+エラーコード・リクエスト例・Webhook イベント・カタログを整備。使い方ガイドにダッシュボードのスクリーンショット・用語集・症状別トラブルシュート・ページ内検索・コピー・ダークモードを追加。 |
| 2026-06 | 本番ハードニング:支払調書/e-Tax CSV の数式インジェクション遮断、依存のハッシュ固定、CSP/HSTS、復元ドリルの自動化、可観測性の強化。 |
| 2026-06 | 課金 UX:プラン比較とアップグレードを単一モーダルに集約。月次上限を「超過上限」に再定義。 |
| 2026-05 | 入金消込(銀行明細×売掛・Stripe payout)と手数料証憑、月次パッケージ zip、freee 直連携を提供。 |
変更の詳細・不具合報告は hello@wavis.xyz へ。障害・メンテナンス情報は X @wavis_jp でお知らせします(稼働確認は APIヘルスチェック)。
17. 関連記事(制度・実務の背景)
このガイドが扱う制度面の背景は、実務記事で詳しく解説しています。